北海道レトロ建築の旅5~ニッカウヰスキー余市蒸溜所・前編~
北海道レトロ建築の旅 つづきです。
今回の旅のメインに位置付けていたのがこちら。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所
ニッカの創業者・竹鶴政孝の夫婦の物語をドラマ化した
連続テレビ小説「マッサン」も終わったばかりで、
余韻が残るこの時期にというわけです。
小樽からは電車で30分ほどですが、便も少なく1両編成
(千歳-小樽間は普通の地方都市並みですが・・・)
余市駅前には、記念モニュメントが飾られています。
そして、余市はジャパニーズウイスキーのふるさとでもあると同時に
スキーのジャンプ競技の名選手たちのふるさとでもあるのです。
長野オリンピックの感動をよみがえらせながら・・・
駅からも見えるのですが、徒歩1~2分で正門に到着します。
このゲートの中に見学受付があります。
自由見学もできますが、70分ほどのガイド付コースがおすすめ。
あらかじめ予約はしていたのですが、
ちょうど良い電車がなくて・・・事情をお話してガイド時間変更です。
午前9時オープンですが、30分ほど早く到着しても
一部のエリアには入ることができました。
お約束の撮影スポット
ドラマを見ていた方は記憶にあるかと思いますが
この場所で、「マッサン」のロケが行われました。
麦芽を乾燥させるキルン棟です。
まだオープン時間ではないので、この先には進めませんが・・・
散策可能な場所をうろうろしていると、こんな光景を発見
石炭の積み下ろし作業中です。
日常、石炭を目にすることはほとんどありませんが、
ここでも石炭を使う風景は、1年のうちのわずかな期間だけだそうです。
(詳しくはのちほど・・・)
午前9時を過ぎると団体がドッと押し寄せてきました。
右が見学者の待合室です。
ガイド時間までには、まだ余裕があるので、
敷地内の一部をぐるりと歩いてみましたが、広いっ。
東京ドーム4個分という広さの敷地は、工場というより農場みたい
石造りの重厚な建物に可愛らしい赤い屋根がアクセント。
日本にいることを忘れさせるような空間です。
これだけの広大な工場なのに、勤務する方は20~30名なのだそうです。
(警備員さんやガイドさんの方が多いくらいかも・・・)
そして、いよいよ見学がスタート。
平日朝の早い時間帯だったので、個人客中心に15名くらいのグループでした。
まず、正門を入った時に見た可愛らしい建物「キルン棟」へ。
原料の大麦を乾燥させる施設です。
発芽させた大麦を乾燥させる際には
ピートという泥炭(草などが炭化したもの)を焚いて香りづけをします。
持ってみると案外軽いものでした。
この部屋、まさにスモーキーフレーバー充満中
ウイスキー工場にやってきたという感動が味わえます。
隣の建物では、香りづけされた麦芽を温水に混ぜて糖化させます。
(内部は見学できません)
ここでできるのが、麦汁。
さらに隣の棟には、酵母を加えて発酵させるタンクが並んでいます。
ん?これって・・・ビールとよ~く似ていますね
が、この後蒸溜するので、実際には液体としてはグッと減ってしまいます。
そしていよいよウイスキー造りのメインイベント蒸溜釜へ向かいます。
つづく
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