カテゴリー「├ レトロ建築(中部・北陸)」の14件の記事

2017年9月 8日 (金)

三重の神社とお城をめぐる旅9~神宮の博物館~

三重の神社とお城をめぐる旅 つづきです

伊勢神宮には何度も参拝していますが、
限られた時間の中ではなかなか行けない場所へ

神宮の博物館

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倭姫宮(やまとひめのみや)と同じエリア
緑に恵まれた倭姫文化の森の中に3つの施設があります

国内屈指の美術品や神宮に関わる貴重な史料を所蔵展示する
知る人ぞ知る施設です

今回は内宮も外宮にも行かず
とにかく一人で動き回れる「今しかない!」というわけで
一気に巡りますdash

3つの施設共通で700円は良心的

神宮徴古館(じんぐうちょうこかん)

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レトロ感あふれる建物だけでも見る価値があります

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ルネッサンス様式の建物は明治42年に建てられたもので、
(戦災による焼失のため昭和28年に改修)
日本に初めて造られた私立博物館です

まるで迎賓館(赤坂)を思わせるような雰囲気・・・と思ったら

設計は赤坂の迎賓館を手掛けた片山東熊氏ときいて納得

内部は撮影できませんが、
見学の目玉は、平成25年の遷宮で撤下(てっか)された神宝など
(撤下とは、神様に奉られてものが役目を終えて下げられたもの)

また、同じく遷宮で役割を終えた御饌殿(みけでん)の一部が
実物大で展示されています。

伊勢神宮では、建物もはじめ、織物や工芸品などの神宝が
たった20年で「お役御免」にされ、再び新しいものが作られて
奉納されます

もったいない気もしますが、これが伊勢神宮の伝統

伝統技術などの継承の目的もあるのだそうです

本来ならなかなか目にすることのできない
貴重な神宝を見られるのは興味深いですね

平成24年に開館した「せんぐう館」と重複していると
感じる部分もありますが
徴古館は、その先駆けともいえる施設ですし、
立地的に訪れる人は少ないようで、時間や周囲を気にせず
じっくりと見学できるのでオススメ

余談ですが、見学を終えて外に出ると
まるでスコールのような雨rainが止んだところでした

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前日からどうも雨雲を連れまわしているらしい・・・私

農業館

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建物は、平等院鳳凰堂をイメージしたものだそうで、
こちらも片山東熊氏の設計で、明治24年建築

時代を感じる古い木造建築で、内部も木組みがよく見えるつくりです

展示テーマは「自然の産物がいかに役に立つか」

コメ作りに関するパネルや農耕器具、
コメ作りに関わる天皇皇后両陛下の写真など

地味な内容ですが、私たち日本人の生活の原点でもある
稲作をテーマにした貴重な博物館です

神宮美術館

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第61回式年遷宮(1993年)を記念してつくられた施設

こちらは、京都の迎賓館を思わせるような落ち着いた和風のつくり

設計は大江宏氏です

展示作品は、文化勲章受章者や文化功労者、
人間国宝など錚々たる芸術家たちが奉納した逸品揃い

作品のジャンルも、絵画(日本画、洋画)から彫刻、書、版画など多岐にわたります

国内の芸術家の粋を集めた施設といっても過言ではないのですが
あまり知られていないのがもったいない気もします

ただ、こちらもゆったりと見学できるのがうれしいところ

私自身アートにはあまり詳しいわけではありませんが
ちょうど展示されていた作品の中で、
伊藤裕司氏の漆芸作品(日本神話に基づいた組作品)は、
はじめて見る技法に引きこまれてしまいました

所蔵作品も多いため、頻繁に展示替えもあるそうなので
訪れるたびに新しい作品に出会えそうです

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美術館を囲む庭も美しく、
真夏でなければゆっくり散策をしてみたい空間です

にぎやかなおかげ横丁も楽しいのですが
たまには、静かに伊勢神宮の芸術と歴史に触れる散策も良いものです

地図やリーフレットもよくできていて
散策やこのようにブログにまとめるのにも役に立ちます

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この後は、再び別宮めぐりへ

つづく



pc神宮の博物館ホームページ




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2017年6月 3日 (土)

「直虎」ゆかりの地めぐり 番外編~大河ドラマ館~

「直虎」ゆかりの地めぐり 番外編です。

史跡ではありませんが、
期間限定の旬の観光スポット NHK大河ドラマ館

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浜松市北区役所前のみをつくし文化センターホールが会場。

大河ドラマ館を訪れた前日から
ドラマの舞台もこの地「気賀」になったというタイミング。

天竜浜名湖鉄道の気賀駅も隣接しています。

JRの浜松駅からは(乗り換え含め)若干時間がかかりますが、
ノスタルジックな雰囲気では、イチオシの鉄道です。

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今年限りの”おめかし”です。

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タイミングがよければ、ラッピング列車に出会えるようです。

駅舎、ホームともに登録有形文化財となっています。
(昭和初期の建造)

無料駐車場は気賀関所を隔てた西側にあります。

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平日だったせいか誘導もなく、看板もわかりにくい表示でしたweep

駐車場からドラマ館までは気賀関所の中を通り抜けます。

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(大河ドラマの期間中は入場無料です)

この関所、東海道のう回路として作られた街道沿いにあり、
徳川家康が1601年に設置しているそうです。(現在のものは復元)

で、やっとドラマ館へcoldsweats01

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といっても毎回お約束で 展示物はほとんどが撮影禁止ng

エントランスの記念撮影スポット

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内部の撮影は、俳優さんの肖像権やら何やらで
厳しくNHKからお達しが出ているのだと思います。

係の方が入口でしつこいくらいに注意していましたから・・・

実は、ドラマのストーリーが進行してからのほうが
大河ドラマ館も楽しめるかな、と時期を選んでいたのですが
気が付いたら3度目の展示入れ替え直後ということでした。

話題の中心は井伊谷から気賀へ

衣装やパネルなど 毎回大きな流れはどこも似ていますが
やはり、地元が舞台ということもあり
メイキングの映像は興味深かったです。
(我が家からほど近い中田島砂丘でもロケがありました)

唯一の撮影可能エリアがこちら

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森のような雰囲気の中にある井戸端

ドラマ初回からキースポットにもなっています

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井戸は撮影しても良いけど、中に映る映像は「撮影禁止」
ちょっと面倒臭いですねsad

直虎のほかに、直親、政次もいます。

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実は、この前日に
サプライズで政次役の高橋一生さんがドラマ館を訪れました。 

(撮影禁止ですが)、書きたてのサインがパネルに記されていました。

ここまでのドラマの感想は
全体にガチャガチャした印象なのが不満ですが
(年々、重厚感が薄れて喜劇っぽくなってきています)
政次の陰のある姿や南渓和尚の落ち着きっぷりが
その分際立っていますね。

また、領内だけでストーリーが進んでいて
戦がない(あってもナレ死・・・)ので、やや盛り上がりに欠けますが
この先、三方原や長篠がどう描かれるか
家康や信長といった大物との絡みも期待したいです。

見学後は、関所の隣にあるおみやげショップへ

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先日、浜松駅前にある「出世の館」に行って
グッズを購入しているので、あまり期待していきませんでしたが
また、新しいものに飛びついてしまいました~

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今後は、浜松市の中心部に近い史跡も登場しそうな予感ですので、
引き続き、気まぐれにゆかりの地めぐりをしていきたいと思います。

【ももよろず日記関連記事】

pencil大河ドラマ館と地域遺産センター (2017.5)

pencil浜松出世の館 (2017.2)

pencil直虎ちゃんグッズ (2017.2)

pencil続・直虎ちゃんグッズ (2017.4)

tv大河ドラマ館 (平成30年1月14日まで)






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2015年6月21日 (日)

INAXライブミュージアム3~建築陶器のはじまり館・どろんこ館~

愛知県常滑市のINAXライブミュージアム探訪 つづきです。

トンネル窯の隣の展示施設へ

建築陶器のはじまり館

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館内に入って目に飛び込んできたこの石造りのオブジェ?

「あ~これ見たことある!それもつい最近」な私。

半年ほど前に行ったばかりの明治村で見ました。
帝国ホテル旧本館の柱の一部です。

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この他にも大正から昭和初期に建築された著名建築に使われている
装飾が紹介されています。

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名古屋市庁舎や国会議事堂など、レトロ建築好きにはたまりませんheart02

続いて、建物の裏庭はテラコッタパークとなっています。

(一瞬、素焼きの鉢が並んだガーデンを思い浮かべそうですが)
テラコッタとは、建築陶器のことです。

数年前に解体された横浜松坂屋のテラコッタをはじめ
全国各地の解体された建物の一部が、
ここでひっそりと「第二の人生」を送っています。

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芝生の広場には座るスペースもあり、ゆったりできる空間です。

土・どろんこ館

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ここは、建物も特徴的です。

土壁の外壁をはじめ内装も温かみがあります。

館内では企画展が開催されていたり
「光るどろだんご」の制作体験ができます。

2階フロアからの眺めです。

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2階は、子どもたちが喜びそうなプレイルームのような空間です。

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壁際にある引き出しもギャラリーだったりして、
取っ手をあけたら・・・

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どろだんご見~っけ(殿堂入りshineの芸術品たちです)

図画工作系がまったくダメダメな上に、根性なしの私には
とても作れそうにないな、と確信したのですweep

そして、もうひとつアートな空間がありました。

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タイル装飾がアートな現役のトイレtoiletです。
(個室の中もとてもきれいでしたが、撮影は遠慮しました)


ものづくり工房

やきものの伝統技術を伝える空間

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土器の時代からの歴史を紹介する展示の他
製作スペースがあるようですが閉まっていました。

前記事でも紹介した、現代風アートなトイレたち

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便器もアートできちゃうんですね~ でも落ち着いて使えないsign02

この他にもうひとつ、タイル絵付けなどの体験ができる
陶楽工房があり、6つの建物で構成されるミュージアムとなっています。

一度では全部まわりきれないかもしれませんが
時間がゆっくりと流れる素晴らしい芸術空間なのでした。

世界のタイル博物館のすぐ横には
ピザを楽しめるレストラン「ラ・フォルナーチェ」もあり
窯焼きのピザも美味しくいただきました~

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(ちょっぴり塩味が効きすぎていた感はありますが・・・)


知多半島は、セントレアをはじめとして
社会科見学系の比較的安く楽しめる施設が多いオススメエリアです。

【ももよろず日記関連記事】
pencilセントレア制限エリア見学ツアー(2009.9) こちら
pencil博物館「酢の里」(2010.6) こちら
pencil巨大招き猫を探しに・・・(2013.7) こちら

2015年6月12日 (金)

INAXライブミュージアム2~窯のある広場・資料館~

愛知県常滑市の
INAXライブミュージアム探訪 つづきです。

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窯のある広場・資料館の1階では
創業時の「土管」製造に関する展示や、保存されている窯が見られます。

そして、2階に上がるとそこには・・・

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その美しさに、花器かと思ってしまいますが、

なんと、これらは便器なのでしたtoilet

名付けてshine 美しすぎる古便器shine

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明治中期から大正時代にかけて製造されてものです。
お金持ちのお屋敷向けに造られたのでしょうか?

庶民の私たちが「昭和」の時代に使っていたものより豪華です。

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スリッパのようなものまで陶器製・・・履いて歩けるのかしらsign02

「ちり紙」がなんだか懐かしくてツボにはまりました(笑)

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こちらは、元祖・おまるです。

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ちなみに、最新のトイレと融合するとこんな感じsign02

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(ものづくり工房に展示されています)

便器の展示をすっかり楽しんだ後は、トンネル窯へ。

10年ほど前まで使われていた窯で、
全長80mのうち16mが移築保存されています。

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ここで焼いていたタイルは、
新宿NSビルや神戸税関などの著名ビルなどで使われています。

トンネルの中をタイルをのせた台車が動いて
熱せられたり冷却されていく仕組みです。

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スピーカーのようですが、熱の出るバーナーです。

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近年まで現役だった設備が、貴重な産業遺産として保存されています。

ここまでめぐってまだ半分・・・

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なかなか見ごたえのあるすごいミュージアムなのです。

つづく


◇オマケ◇ 常滑名物の土管坂(2007.3撮影)

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INAXライブミュージアムからは、少し距離がありますが、
常滑に行ったらここも外せないスポットです。

2015年6月 8日 (月)

INAXライブミュージアム1~世界のタイル博物館~

愛知県・常滑市にある
INAXライブミュージアムに行ってきました。

住宅設備メーカーのINAX(現在はLIXIL)のミュージアムですが、
企業博物館とデザインミュージアムの融合という感じです。

ミュージアムや資料館、陶芸の体験工房など、
敷地内に6つほどの施設があります。

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駐車場から入って目を惹かれるのが、窯のある広場・資料館
広場は自由に入れますが、建物内は有料エリアとなります。

施設が多いので、(いつも十分な時間がなくて立ち寄れず)
今回はここだけのためにじっくり時間をかけて行ってみました。

まず、総合受付のあるメインの施設へ

世界のタイル博物館

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1階のエントランスも十分なインパクトです。(2階から撮影したものです)

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1階の展示は、さまざまな「装飾タイルの空間」が再現されています。

エジプトのピラミッドの地下室にある扉を再現した空間

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世界最古のタイルが使われたというこの空間、
ブルーは、生命の色を表していたのだそうです。

イスラムの宮殿の天井をイメージした空間

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2階へ向かう階段もタイル装飾されています。

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2階は世界のタイルコレクション

これが、世界最古のタイル

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紀元前2650年・・・って、今から4600年以上も前!? 日本は縄文?弥生?
土器は存在する時代ですが、こんな色を出す技術があったのには驚きです。

ここからはタイルの世界旅行へairplane

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スペインで買ってきたストールの柄とよく似ていて驚きました~bleah

そうそう、スペインではアルハンブラ宮殿で印象的な装飾タイルに
出会ったのを思い出しました。(2014.2撮影)

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イギリスも有名な陶器メーカーがあるだけに
オシャレなタイルの宝庫です。(ウエッジウッドのタイルもあるんです)

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展示ケースだけでなく、足元も楽しめます。

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日本のタイル

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次に向かったのが冒頭の写真にもある黒い建物

窯のある広場・資料館

建物の中には、実際に使われていた窯がほぼそのままの状態で
保存されています。(煙突、建物ともに登録有形文化財)

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窯の中は、すっかりオシャレな休憩スペース

全体像が見にくいのですが、こんな感じ

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レンガに組まれている鉄骨のようなものは、鉄道の古レール。
熱によるレンガの収縮から窯を守るためのものでした。

この窯で焼いていた主なものは、土管

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INAXの前進・伊奈製陶所では土管を作っていました。
常滑の有名観光スポットに「土管坂」もありましたね。

明治時代に使われていた土管製造の機械

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土管型に成形された粘土がニュルニュルと押し出されてきます。

そして、この建物の2階が楽しい!

なんと便器のミュージアムになっています。
といっても、現代風のショールームではなく、美しすぎるshine古便器 (笑)

長くなりそうなので、続きます。


pencilINAXライブミュージアム
http://www1.lixil.co.jp/ilm/

2015年2月16日 (月)

博物館・明治村 その3

明治村 つづきです。
(2014年10月のお出かけ記事・最終章です)

最奥の帝国ホテルの隣に建つ

名鉄 岩倉変電所

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個人的に「発電所系」が好きなのでheart02
この時代の発電所の建物は、発電所らしからぬオシャレさんが多いですhappy02

皇居正門石橋飾電燈

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これは、明治26(1893)から昭和61年に使われていたうちの1つ。
昨年、二重橋周辺の電燈にLEDが使われるようになったニュースがありました。
(1丁目には、ほぼ同様の二重橋飾電燈も設置されています)

電燈の長い歴史を感じます。

しばらく往路と同じ建物を通りながら
ここからは往路通らなかった道順にて・・・

六郷川鉄橋

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東京・蒲田と川崎の間にあった鉄道橋
明治10(1877)年から約90年使われていました。 

日本赤十字社中央病院病棟

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明治23(1890)年に東京・広尾に建設された病院。
軒先の細かい装飾を見ると、病院とは思えない雰囲気さえあります。

ここから3丁目に入ります。

品川燈台(重要文化財)

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明治3(1870)に品川のお台場に建設されたもの。
海外からの侵略に備え、大砲や燈台が急ピッチで整備された時代です。

この辺りには、神戸や長崎居留地の洋館が並んでいます。

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長崎のグラバー園を思い出します。

その先の一角には、和風建築の
西園寺公望別邸「坐漁荘」

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政治の一線を退いた大正9(1920)年に、
駿河湾や久能山、伊豆半島を見渡せる
清水の興津(おきつ)海岸近くに建てられたものです。

北里研究所本館

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大正4(1915)年、東京・白金に医学者・北里柴三郎が建築したもの。

余談ですが、ここに塀を急ごしらえして、
朝ドラ「花子とアン」の修和女学校として撮影されたそうです。

著名人の邸宅や関連した施設もいくつかあります。
今回、時間がなくてたどりつけなかったのが森鴎外・夏目漱石旧宅。

とても2~3時間で制覇できる広さではありません。
何度かに分けたり、テーマを決めて巡るのが良いと思います。

また、ゆっくりカフェや食べ歩きも楽しそうです。

すでに明治だけでなく、大正時代の建物も移築されています。
今後は、数年すると昭和時代の移築も現れるのでしょうか?

これからの展開も楽しみな、またじっくり歩いてみたい明治村でした。

2015年2月 9日 (月)

博物館・明治村 その2

愛知県犬山市にある博物館・明治村のレポートつづきです。
(2014年10月のお出かけ記事です)

40分ほどかけてガイドさんについて進み、4丁目から5丁目エリアへ。

呉服座 ~くれはざ~ (重要文化財)

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明治25(1892)年に大阪・池田市に建築された芝居小屋。
現在もここでは歌舞伎などが演じられている「現役」の建物です。

中ではこの建物専属のガイドさんと
実際に建物の中を歩いたりして、舞台のつくりなど説明してもらえます。

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面白いのは、花道を実際に歩いたり(足を踏み込むといい音が出ますdenim
地下にある廻り舞台の機構が実際に見られること。
現役の建物ではあまり経験できない「舞台裏」見物でした。

聖ザビエル天主堂

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明治23(1890)年に京都に建築された教会。

建物正面の丸い窓は薔薇窓とよばれ
内側には、直径約3.6mのステンドグラスがはめこまれています。

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建設当時から移築の昭和48(1973)年まで使われていたステンドグラスです。
(現在はめこまれているものは複製されたもの)

天童眼鏡橋は工事中danger

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どんな修復工事が行われているかの説明看板です。
最近は「工事中」もひとつの「展示物」ですね。

金沢監獄中央看守所、監房

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明治40(1907)年の建築 今でいう「刑務所」です。
監獄といえば、網走が博物館施設としては有名ですが、
網走と同様に、放射状に広がる舎房と八角形の看守所が特徴。

実は、この八角形の建物だけは網走で使われていたものだそうです。
そして左奥は、トリックアート的になっていて入れません(笑)

いよいよ往路最後の建物となる旧.帝国ホテルです。

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大正12(1923)年に建築され、昭和45(1970)年にかけて使用された
フランク・ロイド・ライトによる名建築として名高い建物。

本館の建て替えに伴い、玄関部分だけここに移築保存されました。

私がはじめて明治村を訪ねた時、まだ工事中だったのを記憶しています。
昭和51(1976)年から10年近くかけての大規模移築・復元工事だったそうです。

玄関部分だけの移築とはいえかなりの大きさです。

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石の繊細な彫刻に加え、差しこむ光も計算されているようで芸術的です。
建物内には、カフェやギフトショップもあります。

ボランティアガイドさんの説明はここで終了となります。

ここまで1時間半歩き通しなので、バスなどで戻りたいところですが
まだ見ていない建物もありますし
日常の運動不足をここで解消しなければdenimsweat01

というわけで、往路とは違うルートをとことこと・・・

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帝国ホテルの近くにあったコロッケ屋さん。
気になりましたが、集合時間に間に合わないといけないので急ぎます。

でも正門近くで同じコロッケが買えました。
注文してから揚げてくれるので待ちますが、揚げたて美味しかったです~heart02

つづく

2015年2月 8日 (日)

博物館・明治村 その1

昨年10月に訪ねた愛知県・明治村のレポートです。

明治村は、明治時代に建築された旧役所や学校、病院などの
公共施設を中心に建物約60棟が移築されています。

明治村に行くのは3~4回目になりますが、イメージとしては
「派手なアトラクションのないテーマパーク」か
「建物がいっぱある公園」といった存在でしたが・・・

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年を重ねて訪ねてみると、ここは博物館だということが
よ~くわかったのでした。(正式名称も「博物館・明治村」)

さらに私のマイブームといえる
レトロ建築と重要文化財の宝庫shine ではありませんかheart03

その広さは約100万平方メートル(東京ドーム21個分)だそうです。
日頃の運動不足解消denimにも最適。


今回は団体で行ったためボランティアガイドさんがつき
限られた時間で、効率よく巡ることができました。

そんな中からたどった足跡と記憶に残る建物を。

三重県庁舎(重要文化財)

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明治12(1879)-昭和39(1964)年まで使用されていた擬洋風建築の建物
入村して最初に見る大きな建造物なので、記憶に残ります。

鉄道局新橋工場

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内部には、明治天皇・昭憲皇太后御料車が展示されています。

ちょうど御料車の内部公開をしている期間でしたが
順番待ちしている余裕はなくて断念weep


村内は、1丁目から5丁目に区分けされています。

1丁目から2丁目に入ると、レンガ通り沿い
重要文化財の札幌電話交換局や東松家住宅が並んでいます。

明治時代にタイムスリップできそうな空間です。

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建物の内部を見学できるものや
貸衣裳屋さん、飲食店などになっているものもあります。


村内には電車やバスが走っていて、利用できます(有料)

市電 京都七条駅

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「京都市電のりば」はテレビで見たことある!

一昨年のNHK朝ドラ「ごちそうさん」で、
杏さんの演ずるめ以子が通学に利用していました。
これがテレビで映った時に、私はピピっと「明治村」だとわかりましたよ~scissors

東出昌大さん演ずる「通天閣」こと悠太郎と会うのもここ。
今年はお二人がご結婚されてハッピースポットheart02になりそうですね~
この他にも、明治村はロケ地としてもよく使われています。

私が訪ねた時は、入口に
「ごちそうさん」「花子とアン」のロケ地マップが用意されていましたよ。


4丁目に入ると

第四高等学校武術道場「無声堂」

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大正6(1917)年に金沢市に建てられたもの。

ロケ地としては、「ごちそうさん」の悠太郎が剣道の試合をした道場です。

鉄道寮新橋工場(機械館)

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内部は、織機や発電機など近代産業化で重要な役割を果たした機械がずらり。

世界遺産になった富岡製糸場で使われていた機械のいくつかも展示されています。

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さらに進んでいくと、正面が丸い建物が見えてきます。


宇治山田郵便局舎(重要文化財)

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明治42(1909)年に、伊勢神宮の外宮前に建てられた建物です。
現在内部には、昔のポストたちが年代順に並んでいます。
この郵便局以外にも、建物に関連した資料が展示してある施設も
いくつかあります。

また、ここは現役の郵便局でもあり
ここで送った書簡は、10年後に指定した住所へ届けてくれるサービスも
行っています。

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つくば万博(1985年)の時に同様のサービスがあり
「2000年の自分あて」を出した記憶あります、私。
届いた時には、懐かしいというより超~恥ずかしかったんですけどcoldsweats02

ここまでで、約40分ほどです。

またまた長くなりそうです・・・   つづく

2015年1月28日 (水)

旧八百津発電所

昨年10月に栗きんとんのお買い物で訪ねた
岐阜県・八百津町にある重要文化財を見学してきました。

旧八百津発電所

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レトロで可愛らしい建物ですが、これが水力発電所
教会!?と思っても不思議ではない外観です。

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寺社などでよく見かける看板が立っています。

明治44(1911)年に完成し、昭和49年まで発電所として使用された建物は、
重要文化財に指定されています。

八百津発電所は、木曽川水系初の本格的な発電所。
この後、上流に次々に造られていく発電所の先駆けとなりました。


内部は、
発電と送電のそれぞれの設備がある建物が一体となっています。
実際の建物がそのまま資料館として利用されています。

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資料館入口となる右側の建物は、送電設備の部屋

実際に使われていた設備がほとんどそのままレイアウトされています。

碍子(がいし)は、まるで陶器の芸術作品art

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私の部屋のインテリアにもひとつ欲しいくらいlovelyです。

母線室

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発電機から流れてきた電気の電圧を高めるための装置

棟が続いた隣の建屋に向かうと・・・

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丸窓の白いオシャレな建物にはどう見ても不釣り合いな
ごっつい鉄の塊がゴロゴロしています。

カタツムリというか、タコの足にも見えるこれは水車

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この水車には日本語でメーカーが書かれていますが
土台を見るとアメリカ製だった形跡が。

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創業の明治末期には発電のための国産の設備はありませんでしたが
のちに技術が進んで、国産に代わっていったことがわかります。

発電設備の一角にはこんな展示も見られます。

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すぐ外を流れる木曽川は、上流の木曽の山から切り出される御用材を
伊勢神宮へ運ぶ重要な水運でした。
もちろん輸送ルートは変わりましたが、
先の遷宮でも上流から木材が運ばれてきたんですね。

送電棟の2階は、郷土の文化などを紹介する展示室。

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2階から眺めると、発電機だけでなく、
メンテナンス用のクレーンも迫力があります。

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また、壁をよく見ると白い漆喰の内側からレンガが・・・

P1010021s

わざわざこんなに塗りたくらなくてもいいのに~
(レンガでも十分に重厚感あるはず)
この他にも、漆喰の壁には発電所とは思えない装飾も施されています。

「西洋に追いつけ・・・」という勢いがあった
ちょっぴりバブリーなdollar時代の名残ですねdash

館内の係の方は
私が「発電所&レトロ建築好きlovely」な私の質問にも
とても親切に説明してくださいました。

外には、水路のあとも一部残されています。

P1010027s

放水口発電所

P1010031s

大正時代に増設された二次的な発電所です。

この他に、貯水槽なども残り
建物だけでなく、一連の発電所としての遺構をめぐることもできます。

発電所というと女性は近寄りがたいイメージですが
ここは、建物や展示内容に女性が楽しめる要素があってオススメです。


pc八百津町ホームページ
http://www.town.yaotsu.lg.jp/

【ももよろず日記関連記事】
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pencil木曽の桃介橋(2012.5)
pencil八百津の栗きんとん(2012.10)

2014年1月10日 (金)

名古屋「文化のみち」レトロ散策4~文化のみち百花百草~

名古屋文化のみち 散策続きです。

 pencil名古屋「文化のみち」レトロ散策3~旧豊田佐助邸周辺~ こちら

旧豊田佐助邸を見学した後、もう1本北の通りへ入ります。

現在、料亭・か茂免(かもめ)となっているお屋敷は
中井巳次郎旧邸。

P1080193s

戦時中は、皇族の居所として利用されていたそうです。

奥の様子はわかりませんが、(HPを見ると)高級な料亭のようです。


そして、間もなく到着したのが 文化のみち百花百草

P1080205s

岡谷鋼機創業家の旧邸宅で、大正時代の和館が残っています。

P1080196s

その奥には
近年、新たに作られた多目的ホール(カフェスペース)があります。

P1080201s


シーズンオフでしたが、1年を通して手入れされている庭園を眺め
ピアノの生演奏を聞きながら、コーヒーとお菓子(セルフサービス)が
いただけます。(入館料500円)

この庭園では、ここからほど近い徳川美術館が所蔵する
「百花百草図屏風」にちなんだ花々が楽しめます。

P1080197s

P1080202s

ベストシーズンは春先のようで、
チューリップが咲き誇る庭園を見ながら
クラシックや和楽器などの小編成のコンサートが開かれるそうです。
(喫茶スペースではそれらの写真を閲覧できました)

またにぎやかなシーズンにも訪ねてみたいスポットです。


百花百草の向かいには、白い近代的なマンションの前に
古びた塀が立ちはだかるという奇妙な光景がgawk

P1080194s

この塀は、豊田利三郎(佐吉の娘婿)のお屋敷跡として残されています。


この周辺は江戸時代の武家屋敷からはじまり、
明治以降は起業家たちが居を構えた地域。
トヨタ創業一族をはじめ、ソニー創業の盛田家、ノリタケ創業の森村家など
一部は、まだその跡を残しています。

それにしても明治から大正にかけての建物が
戦火を逃れてよく残っていたと感心します。

歩いてみるとわかるのですが、戦火で焼け落ちた名古屋城からは
わずか1~2キロほどの距離しかありません。
奇跡的なこととも思えるのですが、
地元の方に歴史をお聞きすると、米軍は当初からこの地を調査の上で
この一帯は襲撃しなかったのだそうです。

そんな経緯もあり、戦後の一時期は、
これらのお屋敷が米軍に接収されていたことも。

そんな歴史を乗り越えてきた町並み保存地区の建物群。

日本のものづくりを支えた偉人たちの暮らした
この地域の風景を大切に守り続けてほしいと思います。

 pc名古屋歴まちネット こちら 


【ももよろず日記関連記事】
 pencil名古屋「文化のみち」レトロ散策1~名古屋市市政資料館~ こちら
 pencil名古屋「文化のみち」レトロ散策2~撞木館と二葉館~  こちら
 
 

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