徳川家康が幼少を過ごした臨済寺へ
昨年2015年10月に訪ねた寺院です。
臨済寺(りんざいじ)
静岡市にある臨済宗妙心寺派の寺院。
戦国時代にこの地を治めていた
今川家の菩提寺でもあり
徳川家康とのかかわりも深いお寺です。
普段は修行寺のため一般公開していないお寺ですが
年2日のみ(5月、10月)、公開があるということで行ってまいりました。
私は今から20年ほど前、静岡市に数年住んでいたのですが
このようなお寺が車で15分ほどのところに
あることも知らず・・・あ~もったいない
しかし、縁あって徳川家康公没後四百年記念の年に、
参拝することができました。
午前10時の開門を数十人が待っていました。
三門には葵の紋の幕がかけられています。
今川家で幼少時代を人質として過ごした
徳川家康の「手習いの間」があることでも有名です。
三門をくぐると、目の前にまっすぐそびえる階段を上ります。
階段を上がりきった正面に本堂(方丈)
今川家の軍師としても活躍した太原雪斎(たいげんせっさい)により
開山したといわれています。
拝観は、ありがいことに無料です。
本堂向かって左手のお堂から入ります。
ここには、摩利支天(まりしてん)像が安置されています。
徳川家康も信仰していた軍神です。
(お寺にしては珍しく写真撮影可でした)
ちなみにこの10月の公開では、
摩利支天祈祷も同時に行われます。、
祈祷会の貴重な場にも立ち会うことができました。
本堂は、今まで二度焼失に遭い、現在の本堂は家康による再建です。
(その原因となる戦火も家康ですが・・・)
本堂の中では、太原雪斎をはじめ
今川義元、氏輝の座像などを見ることができます。
その他にも数々の書なども展示されています。
こちらは、15代将軍・徳川慶喜の揮毫による寺の山号「大龍山」
幕末の無血開城で「影の立役者」となった山岡鉄舟による書
今川氏や山岡氏など、歴史的には目立たないせいか
同じ県民ですが(厳密には隣国)なのに案外知らないことばかりです。
本堂から見た前庭の眺め
隣の書院へ入ります。
徳川家康の肖像画があります。
そして、こちらが竹千代手習いの間
窓の格子が美しいデザインです。
竹千代と呼ばれていた幼少時代の家康が、
この部屋で書を読んだり、雪斎から手習いを受けていました。
雪斎は、清水の清見寺(せいけんじ)中興の祖でもあり
こちらにも同様に手習いの間があります。
こちらのほうが小さくて質素です(2012.2撮影)
自分の干支を示した?と思われる「虎」の文字
12年にわたる人質生活の中で
ここで得た学問や思想は、その後の家康の人生に大きく貢献したことでしょう。
そして、整理札をもらって10分ほど入場を待って向かったのは
茶室の無想庵
長い廊下を渡りながら、眼下には広がる庭園を見下ろせます。
茶室は大正時代に造られたものだそうです。
書院側から庭越しに茶室を見上げると、こんな景色です
茶室からの眺めは良いけれど、たどり着くまでが一仕事
ご朱印は2種類
徳川家康の人物形成に大きな影響を及ぼした地ということで
ある意味、パワースポットかも
年2日のみの公開ですので、
ぜひ計画を立てて、お出かけください。
【ももよろず日記関連記事】 清見寺 (2012.3)
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